治療の基礎知識と注意点
食物アレルギーの治療の基礎知識と
注意しなければならない点を解説
食物アレルギーの治療の基本は、アレルゲンを的確に
診断した上で、除去食物療法、いわゆる「除去食」を行うことです。
■ 食物アレルギーの診断
食物アレルギーの診断は、除去試験、誘発試験、血液検査などを
いくつかのステップを踏んで行います。
この的確なアレルゲンの診断のあとに、明らかに病気と関連があると診断された
アレルゲンを含まない食物をとるようにします。
除去食物療法を行うためには、医学的な面のみでなく、 患児や家族の理解度、社会的な受け入れ態勢はどうか、 栄養面での配慮はできるか、除去食物療法の煩雑さよりも 治療上のメリットが確実に上回っているか、などを 考慮しなければなりません。
ただし、鶏卵、牛乳、小麦等に対して即時型反応があり、 症状が重症であれば、どの年齢層でも除去食物療法を行います。
■ 除去食を行う時の注意点として
小児期で最も食物アレルギーを起こしやすい食物は、 鶏卵、次に牛乳となります。
授乳期から2歳くらいまでは、食物アレルギーの影響が 大きい時期で、除去食は最も有効な治療法と考えられています。
離乳食や幼児食で除去食を行うのはもちろんですが、 母乳中にもお母さんが食べた物の一部が分泌され、 赤ちゃんの体に取り込まれるため、授乳中のお母さんも アレルギー反応を起こす食品を除去する必要があります。
また、除去食を行う場合には、栄養のバランスをとるために 必ず代替食品をとることが必要です。
除去食は、1歳6ヶ月から2歳以降になれば、アレルギーに 関する検査を参考にしながら付加試験を実施して、抗原性の 低い加工食品などから徐々に解除していきます。
また、誘発症状が軽い皮疹やかゆみが増加する程度ならば 抗アレルギー薬を使いながら治療を行っていきます。
一般にお母さんは病気や育児に対して大きな不安を抱えています。
除去食の必要性、離乳食の進め方や代替食品のことなど、
食物アレルギーの子どもに対しての治療法、将来への対応などに
ついて、医師から詳しくアドバイスを受けるとよいでしょう。
※ 注意しなければいけないのは、自己流で診断すると 危険だということです。食物アレルギーは乳幼児に多く 起こりやすい病気です。そのため間違った除去食は栄養に 大きく影響を及ばす可能性があります。
そのため、診断はあくまでもアレルギー専門医にまかせ、
診断がついたあとも医師の指導のもとに除去食を行うことが大切です。
また、食物アレルギーは成長するにつれて 体質が変わり、治ることもあります。
自己診断ではなく、専門医に見てもらうことが早期治療に よいのは、言うまでもありません。
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