正しい診断と、年齢にあった食事対策
医師の診断のもとで正しい食物アレルギーの 食事対策をすることが重要です。
食べた食物が原因で、湿疹・下痢・咳・ぜん鳴などの アレルギー症状が起こることを食物アレルギーといいます。
■ 医師の診断のもとに
食べるということは、私たちが生きていくために必要なことですが、 食物を取ることにより体に悪影響が起こることもあります。
食物アレルギーは、食べたことのない物にアレルギー反応を 起こすことであり、年齢別では乳幼児に多くみられます。
1歳時に食物アレルギーと診断されても、多くの人は 遅くとも小学校入学時までには自然に治ると言われています。
しかし、なかにはそば等の特殊な食物や牛乳等が、 成長しても食べられないという過敏な人もいます。
食物アレルギーの治療は今のところ「アレルゲン除去」、 すなわち食物制限が唯一の方法です。
したがって、食物アレルギーの診断を正しく行うことが 非常に大切になります。過剰な制限をすると、成長発育に重大な 影響を与えますし、過小評価しても絶えずアレルギー症状に 悩まされるわけです。
さらに、食物アレルギーの対応は、 年齢を考慮して対応する必要があります。
食物アレルギーは日々の食生活に直結した身近な問題だけに、 テレビの情報や口コミなど、また実際の食生活での経験で
「・・・に対してアレルギーがある」
と自己判断をする人がたくさんいます。
ところが、食物アレルギーの診断は、熟練した小児アレルギー の専門医ですら大変難しいものです。
家庭で自己流に診断して除去食をしていくことは非常に 危険なことです。診断はあくまでもアレルギー専門医にまかせ、 診断がついたあとも医師の指導のもとに除去食を 行うことが大切です。
そして食物除去の対象となるのは乳幼児が最も多いのですが、 この時期は体の発育が非常に盛んで体の基礎作りの時期です。 また、脳の発達も5歳までにかなりの部分が大人のレベルにまで 到達します。人間を含め生物の体を構成するのはタンパク質 ですので、成長発育が盛んな時期にタンパク質不足が起こると 深刻な問題が発生します。
タンパク質以外でも、炭水化物・脂肪・各種ビタミン・鉄分・ カルシウムなど生きていくうえで欠かすことの出来ない 必須栄養素がたくさんあります。除去食をする際には それらの栄養素のバランスを考えなくてはなりません。
自己流あるいは素人のアドバイスのもとに食物制限をして いる人は、自分の子どもに無意識のうちに危害を加える ことにもなりかねません。
極端な例としては、身長や体重が増えなくなったり、 脳の萎縮から精神運動発達が止まってしまうなどがあります。
そのようなことが年単位で続けば、取り返しの付かないことに なることもあります。 くれぐれも注意しましょう。
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